神の光 2025年1月号年頭の挨拶

―道を開く―   教主 伊藤光海


明けましておめでとうございます。皆様には、新春を恙なくお迎えになられましたことと、先ずはお慶び申し上げます。

親神さまから、「地の神一心行者」と命じられた教祖・伊藤六郎兵衛尊師の、いよいよ待ちに待った百三十天祭の年となりました。

来る三月三十日は、教祖さまがお里帰りなされてより百三十年の、記念の大祭を盛大に斎行いたします。また、これに合わせて全教信徒のお里帰りなされた方々の大松霊祭、並びに立教百五十年の御祭りも執り行われます。どうぞ皆様には賑々しくお参り下さいますようお願い申し上げます。

教祖さまは江戸後期の文政十二(1829)年のお生まれで、当時の荒廃した世を憂い、御修行に御修行を重ねられ、明治七年九月、富士山八合目の室でお命返上をお覚悟された御修行により、親神より「尺の虫を祓って尺の玉を授ける。これをお前に委任する」とお声が掛かり、それより和合たんせい、かん清浄の道をお説きになり、この丸山を開かれました。

親神の親心は「育てる心」です。どうぞ今年一年も親神の御たんせいを固く信じ、心丈夫な日々をお送りくださいますようご期待申し上げ、年頭の挨拶といたします。

令和七年元旦

新年の御挨拶   教務総監 関達雄

明けましておめでとうございます。教信徒の皆様方におかれましては、つつがなく新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。また、旧年中は教祖祖百三十天祭のご泰祭を始め、記念事業の御法殿御屋根の改修等にたいしまして、何かとご理解ご協力を賜りありがとうございました。心より御礼申し上げます。

さて、いよいよ百三十天祭斎行の年となりました。本来は教祖さまが御齢六十六歳でお里帰りなされた明治二十七年の年から数えますと、昨年の三月三十日の祥月命日が满百三十年に当たります。しかし、令和元年の十二月に発生した新型コロナウイルスがまたたくまに世界的規模での広がりをみせ、三年越しに亘り猛威を振るって、各種行事等の自粛、あるいは中止を余儀なくされたことは記憶に新しく、この天祭執行の為の教会長重立等による参賛会の設立総会も先延ばしの措置を取らざるを得ず、やむなく一年遅らせたことは周知の事実です。また、この間には今も続くウクライナの戦争に端を発して、エネルギーや食糧危機による物価の高騰が生じ、泰賛会会員募集や御法殿御屋根改修の工事費にどのような影響を被るか懸念されましたが、教会長重立の方々の熱心なご部内取り纏め、教信徒の皆様の御たんせいを頂きまして、昨年来立てた事業計画に沿って進められる目途が立ちましたことは何より有り難いことと存じおります。

御法殿御屋根の改修工事、お蔭さまで順調に進んでおります。現在は入母屋の小屋組も出来上がり、野地板もほぼ張られ、箕甲作りと並行して鋼板も半ば茸かれております。この一枚一枚茸かれる鋼板については、多くの教信徒さんからご芳志を頂き、半世紀以上に亘って明記されたご芳名が銅板に残る事を思いますと感慨深いものがあります。今後は大棟、破風の取り付け、鬼飾り等最後の仕上げに入るところで、天祭には見事に改修された御法殿をお目に掛けれるものと楽しみにしております。

どうか教信徒の皆様方には、十年ごとに斎行して参りました伝統行事であります。時期的には年度末の多忙の時期になりますが、教祖さまの松霊と共に各家の御先祖さまの松霊も奉る大松霊祭も営みますので、教会等におかれましては団体参拝、直属等個人におかれましてはご家族お揃いでの御参詣の予定を立てて頂き、賑やかな祭典となりますよう一層の御たんせいをお願い申し上げる次第です。

末尾になりましたが、親神さま、教祖さま、御先祖さまのご加護の下に皆様方のご多幸とご健勝を心より祈念申し上げまして、新年のご挨拶と致します。

二〇二五年元旦